bookmark_borderぐうたら農法で育てるヘチマ。

西村和雄さんの『ぐうたら農法』を読んでみたら、すごく腑に落ちました。なるほど…。

私は今まで、「有機農業」とか「無農薬栽培」とかとくにスタイルを決めるわけでなく、あたりまえのように無農薬で、あたりまえのようにプラスチックを使わないことを志向し、あたりまえのようにできるだけ自然な農業をやってきました。

でも、どうもよくわからないでいました。どのくらい、どういう肥料を使うといいのか。雑草をどの程度、刈るべきなのか。土をどれだけ耕すといいのか…。まだ途中段階ではありますが、『ぐうたら農法』はすごく納得がいく、というか、私にとってはとても馴染む方法論であると思いました。

メインの考え方は、できるだけ肥料は使わず、雑草は生えさせておいて、作物の成長の邪魔にならないように時々刈り、刈った草は作物の根元に敷いて「草マルチ」として利用する…というもの。

写真の奥には、へちまの花が咲いています。

そしてその手前には、里芋が育っています。無農薬です。そして、今日は、里芋の根元に刈ったばかりの草を敷き詰めました。こういうことをやっていると、土そのものが多様な生物が生きる豊かなものになっていく、そうです。私は、それを信じたいと思います。私も、そうなるような気がします。そういう農業に近いことをやってきた気がしますし、そういう農業をめざしてこれからもやってきたいと思います。

bookmark_border2019年産へちまをタワシにして一覧。

2019年夏に収穫したへちまをたわしにしたもの。

ひとつひとつ個性があります。
繊維の太いもの、細いもの。形の丸っこいもの、細長いもの。まっすぐなもの。曲がっているもの。繊細な印象のもの、無骨な感じのもの。明るい色したもの、くすんだ色のもの。面白いものです。

この子等を、ちゃんと商品に仕立てあげることにしました。

やまがたの風景の中に生まれ育ってできあがった、だいぶナチュラルな製品です。

どんな仕上がりになるか、お楽しみに。

bookmark_borderへちまたわしの色。

これは、今つくりかけのへちまたわし。乾燥途中です。

2019年の私のへちまたわし試作品のつくりかたには大きく二つあって、ひとつはへちまを沸騰したお湯で煮ることによって実を溶かすやりかた。もうひとつはへちまをたっぷりの水の入った大きなバケツに浸けて実を腐らせるやりかた。この写真のものは、後者のやりかたでつくったものです。

実を腐らせるというこの方法には大きな欠点があって、それは「くさい」ということ。水の中に長時間(それは1ヶ月以上にもなったかなー。。。)浸けておくと、バケツの中すべてがまあくさくなるわけです。腐っているから当然ですけど。

触るのも大変。へちまを洗うのも大変。水を捨てるのも大変。バケツを洗うのも大変。服にでもついたらまあ大変。というわけで、できればこの方法ではあんまりやりたくないな、と思いましたね。ただし、なんとなくの印象ですが、最終的に残存するへちまたわしから見ると、負担の少ないやり方のようにも思えました。出来上がりのへちまたわしの形に無理がないというか、外から加えられた圧力の形跡が少ないですよね、やっぱり。

沸騰したお湯によってつくるやり方だと、どうしても短時間でつくるので、皮をぐいっとヘッペ返したり、ムリムリっと洗ったり、ぎゅっと絞ったりしているうちにちょっとクタクタ感が生まれたりしがちなんですね。

んで、あと、私が今、へちまたわしの試作品を見ていて、不思議というか、どうしたらいいのかと悩むのは、へちまたわしの「色」なんです。なんというか、それほど綺麗な色に落ち着かないんですよね。やや薄汚れ系の白、薄汚れ系のアイボリー、、という感じで、透明感もないし、美しい感じにならないんですね。これが自然なんだからこれでいいじゃん、という気もするけど、自然なやり方でもう少し美しく仕上がるんじゃないか、という気もするんです。よく洗う、という工程を取り入れなきゃいけないのかもしれません。

試行錯誤がつづきます。

bookmark_borderへちまたわしを庭先に干す。

妻は「やめてくれ!」と叫びましたね。

朝からへちまが茹でられているのを見るのも嫌だし、匂いが部屋に広がるのも嫌。旦那がそれに夢中になっている姿を見るのも嫌で、最後には庭先にへちまが干されているのを人に見られるのも嫌。ということです。

よくわかります。

けれど、私はこれが仕事だと思っているから仕方がないのです。へちまは、これからの地球にとって、私たちの暮らしにとって、未来の子どもたちにとって大切なものになる、と思っているから。だから、妻の叫び声を無視して、庭先にへちまたわしを干しています。

いいへちまたわしになりますように。願いを込めて。

bookmark_borderへちまたわし2号_ Hechima Tawashi Opus 2

2019年へちまたわし試作第2号です。
(第1号についてはこちら
素材はこの子です。この写真を撮った直後、2019年10月7日収穫!

すくっとスリムにまっすぐに伸びて、長さは70センチほど。

へちま

んで、こいつをそのまま茹でたいところですけど大きすぎて全然お鍋に入らないので、今回は4つに切ってから沸騰したお鍋で茹でます。約30分。

へちま断面

切った断面。真っ白な身とタネがぎっしりです。本当にでっかいきゅうりとかゴーヤみたいな感じです。さあ、こいつを茹でていきます。

へちま茹でる

茹でて時間が経つと、身が透明になって溶けていきます。そして繊維質だけが見えて来るようになります。

へちま断面

左は茹で始めのへちま。右は茹でて30分近く経ったへちま。そして、、、

へちまを茹でる

茹でて熱々になったへちまをお鍋から取り出し、冷たい流水を浴びせながら皮をむいていきます。

そしてよーく綺麗に中の方まで洗って洗っていくと、身の溶けたものらしきものやタネが流れ出て、最後にたわしらしきものが残ります。

そしてあとはそれを絞って、干して、乾燥させる、というプロセスです。

へちまたわし

とまあ、こんな感じ。

あとは乾燥させてから出来栄えをチェックすることにしましょう。

bookmark_border『うかたま』2019 vol.55は「ヘチマ化粧水をつくる」。

けれども、今の私に必要な情報は「化粧水」ではなくて「へちまの育て方」であり「へちまたわしの作り方」なのですから、今回のこの『うかたま』で特集されているなかでも特にそこのところに注目して読みました。

例えば

成長が進むと親ヅルから子ヅルが出てきます。子ヅルを摘むと、親ヅルに栄養が集中し、茎が太くなり、大きな身がつきます。逆に親ヅルの先端にある新芽を摘み取る(摘心)と、親ヅルの成長が止まり、子ヅルがあちこちからどんどん出て、実がたくさんなります。

 

のだそうです。なるほど。今回そんなことはまるで気づきもしないままへちまを育てていましたが、摘心を上手にやるかどうかどうかで、へちまの大きさや数に強く影響するようです。

 

bookmark_borderへちまの葉が枯れ始めている。

朝晩の寒さが感じられるこの頃。山形市内は、朝晩は15度くらいまで冷え込んでいるというのに昼間になれば日が差して気温は27度まで上昇、なんていうくらい寒暖差の大きな日々となっています。

真ん中の畑のへちまの森は、いよいよ葉も枯れ始めていました。

外側から見ればまだまだ青々としているのに、内側から見ると結構茶色になっています。でもどうやら実はまだまだ育ちつつあるみたい。ずっしりと大きなへちまがたくさんぶら下がっていました。

bookmark_borderへちま収穫はじまる。

2019年9月20日。記念すべき日。

とうとう私の畑から、最初のへちまをひとつ、収穫しました。これに「No.19-001」とコード付けをしてみたいと思います。

【19-001】
date_09/20/2019
length/straight line_54cm
girth/max_41cm

へちま

へちま

さて、この子がこれからどうなるのか、お楽しみです。

 

bookmark_borderIKEAクナッグリグをプランターに。

春、へちまの苗を植えるプランターに困ったことがありました。身近なホームセンターに並べられているのはどれもプラスチック製だったのでそれを使用するのは避けたいのに、他の選択肢が見つからなかったからです。意外と、木製プランターってないものなんだなと初めてその時にわかりました。

農業用品の多くはプラスチック製ですが、その理由は、軽くて、安くて、均一で、便利だからだと思います。コストも小さくて済むし、作業効率も高いし、まあ、環境のことを度外視すればいいことばかりですよね。

そんな経験をして以来、木製プランターが売られていないか。あるいは、木製プランターの代わりになりうるものはないか、を探すようになりました。例えば、カラーボックスみたいなものも木製プランターの代用品としていけるんじゃないか、とか。りんご箱がよさそうだとか、そんな感じです。

んで、つい最近見つけたのはIKEAです。収納ボックスとして想定されているらしい、KNAGGLIGというシリーズ。大きさも3つくらいあるのかな。見た感じ、これはいける、と思いましたし、嬉しいのは価格的にも高くないこと。大きいやつで1500円くらい。中くらいのやつで1000円くらい。これは悪くないでしょう。ネジを12本ほど使うけど、パイン材だし、いいと思います。

IKEA_KNAGGLIG

実際、IKEAのホームページでも、アレンジのいろいろが紹介されていますが、その一つにプランターとしての活用もやっぱりありましたね。これなら、グリーンカーテンの足元としては悪くない。景観的にもいいと思います。

 

bookmark_border夏の終わりにへちま育つ。

8月上旬の段階では「今年はもうへちまはほとんど成らないのではないか」と悲観していました。それが、盆を過ぎたことからわずかに育ちつつあるのがカタチとして見えてくるようになって、下旬には「なんとか数本は実が成りそうだ」という見通しに変わって。そして今、9月の半ばを迎えた頃になって「トータル20本くらいはイケるんじゃないか」というところまできました。ありがたいです。そして、すごく可愛いですね、ヘチマというのは。

へちま
だいぶスリムちゃんですね
へちま
超ビッグサイズで、グオンと曲がっている奴

最大のものはもう50センチ以上くらいになっています。

そして今の課題は「じゃあいつ収穫するのがベストなんだ?」ということです。大きすぎてもダメなんだろうか? 繊維が育ちすぎてしまって、へちまたわしがゴツゴツとしてしまう、とか、そういうことが起きたりするんだろうか??

へちまプラネット計画
だいぶ細長いですね
へちま
これはネットの内側から見たところ。外側からだと葉っぱに隠れているのです
へちま
まだ育ちかけ。ヘンなかたちですね
へちま棚
もしゃもしゃとしていますね