bookmark_border『うかたま』2019 vol.55は「ヘチマ化粧水をつくる」。

けれども、今の私に必要な情報は「化粧水」ではなくて「へちまの育て方」であり「へちまたわしの作り方」なのですから、今回のこの『うかたま』で特集されているなかでも特にそこのところに注目して読みました。

例えば

成長が進むと親ヅルから子ヅルが出てきます。子ヅルを摘むと、親ヅルに栄養が集中し、茎が太くなり、大きな身がつきます。逆に親ヅルの先端にある新芽を摘み取る(摘心)と、親ヅルの成長が止まり、子ヅルがあちこちからどんどん出て、実がたくさんなります。

 

のだそうです。なるほど。今回そんなことはまるで気づきもしないままへちまを育てていましたが、摘心を上手にやるかどうかどうかで、へちまの大きさや数に強く影響するようです。

 

bookmark_borderへちまたわしを作ってみた。

コードナンバー、【19-001】はこうなりました。

その直前は、

へちま茹でる

こんな感じで、寸胴鍋で茹でられておりました。

へちまが大きすぎてはみ出すので、下半分を茹でてから上半分、というように2段階に分けて茹でました。

元々はこれです。

畑のへちま

 

bookmark_borderへちま収穫はじまる。

2019年9月20日。記念すべき日。

とうとう私の畑から、最初のへちまをひとつ、収穫しました。これに「No.19-001」とコード付けをしてみたいと思います。

【19-001】
date_09/20/2019
length/straight line_54cm
girth/max_41cm

へちま

へちま

さて、この子がこれからどうなるのか、お楽しみです。

 

bookmark_borderIKEAクナッグリグをプランターに。

春、へちまの苗を植えるプランターに困ったことがありました。身近なホームセンターに並べられているのはどれもプラスチック製だったのでそれを使用するのは避けたいのに、他の選択肢が見つからなかったからです。意外と、木製プランターってないものなんだなと初めてその時にわかりました。

農業用品の多くはプラスチック製ですが、その理由は、軽くて、安くて、均一で、便利だからだと思います。コストも小さくて済むし、作業効率も高いし、まあ、環境のことを度外視すればいいことばかりですよね。

そんな経験をして以来、木製プランターが売られていないか。あるいは、木製プランターの代わりになりうるものはないか、を探すようになりました。例えば、カラーボックスみたいなものも木製プランターの代用品としていけるんじゃないか、とか。りんご箱がよさそうだとか、そんな感じです。

んで、つい最近見つけたのはIKEAです。収納ボックスとして想定されているらしい、KNAGGLIGというシリーズ。大きさも3つくらいあるのかな。見た感じ、これはいける、と思いましたし、嬉しいのは価格的にも高くないこと。大きいやつで1500円くらい。中くらいのやつで1000円くらい。これは悪くないでしょう。ネジを12本ほど使うけど、パイン材だし、いいと思います。

IKEA_KNAGGLIG

実際、IKEAのホームページでも、アレンジのいろいろが紹介されていますが、その一つにプランターとしての活用もやっぱりありましたね。これなら、グリーンカーテンの足元としては悪くない。景観的にもいいと思います。

 

bookmark_border夏の終わりにへちま育つ。

8月上旬の段階では「今年はもうへちまはほとんど成らないのではないか」と悲観していました。それが、盆を過ぎたことからわずかに育ちつつあるのがカタチとして見えてくるようになって、下旬には「なんとか数本は実が成りそうだ」という見通しに変わって。そして今、9月の半ばを迎えた頃になって「トータル20本くらいはイケるんじゃないか」というところまできました。ありがたいです。そして、すごく可愛いですね、ヘチマというのは。

へちま
だいぶスリムちゃんですね
へちま
超ビッグサイズで、グオンと曲がっている奴

最大のものはもう50センチ以上くらいになっています。

そして今の課題は「じゃあいつ収穫するのがベストなんだ?」ということです。大きすぎてもダメなんだろうか? 繊維が育ちすぎてしまって、へちまたわしがゴツゴツとしてしまう、とか、そういうことが起きたりするんだろうか??

へちまプラネット計画
だいぶ細長いですね
へちま
これはネットの内側から見たところ。外側からだと葉っぱに隠れているのです
へちま
まだ育ちかけ。ヘンなかたちですね
へちま棚
もしゃもしゃとしていますね

bookmark_borderへちまのグリーンカーテン。

へちまカーテンで覆われた栽培棚の中に入って、へちまトンネルとでも言うべきその空間の内側から見上げてみれば、みっしりと生い茂った緑色の葉が太陽の光に照らされ、透き通ってキラキラ。

bookmark_borderグリーンカーテンらしく。

2019年8月15日。終戦記念日の朝、7時。

いちばんよく行く「真ん中の畑」のへちまは、だいぶわしゃわしゃとして、グリーンカーテンらしくなり、花もよく咲いていました。けれど、残念ながらへちまの実になりそうなものの姿が見つかりません。うまく交配が進んでいないということなのでしょうか。

へちまプラネット計画を進めていくにあたり、今後は私一人だけではなく、多くの人から賛同してもらい協力してもらって、庭や畑でそれぞれにへちまを育ててもらうというフェーズへと移行しなければならないと考えています。

今回初めてこうして自分の畑でへちまを育ててみて、その育ち方をだいぶ理解することができました。一つの発見は、サイズ感です。家庭の庭先で小さなプランターから育てることは可能ですが、栽培ネットやそれを支える支柱はなかなかに大きなものが必要なことは間違いありません。高さは2メートルくらいは欲しいし、幅もやっぱり2メートルくらいあったほうがいい。可能性として台風到来も考慮し、立てるのならできるだけしっかりとした支柱を立てたい。

ってことを列挙してみると、家庭で育てるといっても、意外と場所を選ぶし、手間も多少はかかります。それでも、へちまを育てる余地はまだまだこの街にはたくさんあるだろうと信じています。

bookmark_borderへちまの友達たち。

へちまが大きく育つにしたがい、いろんな生物たちの存在に気がつくようになりました。根元にいるダンゴムシたちや、葉に休む小さな蝶(蛾なのかな?)たちや、茎を走り回るアリたち。

おそらく彼らはへちまから何か(栄養や恵みや憩いや)を受け取り、そしてへちまは彼らによって花粉を運んでもらったり、なにかの影響を受けたりするのでしょう。さまざまな多様な生き物との交わりが、予想されていたものや予想されていなかったものとのネットワークを構築し、互いに影響を及ぼしあっています。

このカエルは、このへちまの葉の下で、どんな関係性を生み出しているのでしょうか。

bookmark_border北村くらた農園、2019.8.2 その2

今回、北村くらた農園を見て、いろいろ思うところがありました。

ひとつは「生産性向上の重要性」。私が知っている昨年までの状況と違い、今年は新しい機械が投入されたことによって、枝豆の収穫から脱莢までのプロセスが劇的に進化しており、枝豆が商品化され店頭に並べられるまでのスピードが圧倒的に増していました。これによって、お店でお客さんが待っているのに商品がない、という状況がなくなったのです。買い手であるお客さんの不満も減り、お客さんを待たせているという作り手側のプレッシャーも減り、売上げのスピードは上がる。その日に採れた枝豆だけをその日のうちに売り切る商売を続けている北村農園にとっては、この生産性向上はそのまま収益性改善であり、職場環境改善であり、経営改善です。すごい、と思いました。

へちまプラネット計画

もうひとつは「規模の重要性」。
農業経営、というものを考えるとき、規模感はとても重要だと思います。畑や田んぼの大きさによってどんな機械を選ぶべきかが変わってくるし、どんな機械を選ぶかによって農業経営は大きく変わってきます。農業の投資金額というのは、もちろん土地もあるでしょうがやはり機械設備によるところがかなり大きいのではないでしょうか。枝豆を10年以上やってきた北村くんがここにきて機械に大きな投資をすることになったのも、枝豆の需要を創出し、多くの顧客を作ったことで、枝豆を栽培する畑を大きくすることになったからに他ならないと思います。畑の大きさが、必要な機械設備を規定するわけです。

特に北村くんの仕事を横目で見ながら、あるいは自分で畑を借りてみたりしながら、農業というものをここ数年ぼんやりと考えていました。で、もしも(自分が)農業経営をするのならば、ということを考えた時、まず理想的なのは、ひとつところに(つまり分散された農地ではなく)、できるだけ大きな農地を持つことだろうと思いました。当たり前ですが、小さく分散された畑を複数持つより効率的だからです。それが自分の家の前にあるならなおいい。そういう土地に出会えるかどうかが、(いつか自分が)農業経営に踏み切るための第一歩になるような気がします。果たしてそんな時が来るのか?そんな出会いなどありうるのか? とも思いますが。

農業について考えるとき、「21世紀は大量生産・大量消費の時代ではない」という自分の勝手な思い込みに対し、そうでもないぞ、と思います。どんな時代になろうとも、生産現場は工場であり、そこが工場である限りは、そしてそこで生産されるモノが唯一無二のモノでもない限りは、やはり生産量の追求が行われるはずです。そうでなければたくさんの利潤を生み出すことができません。そしてそうなればやはり「効率」も追わなければならない。それは不変なことのように思われます(ただ「利潤はたくさんでなくともいい」という解答もあるでしょうが)。

大切なのは、そういう工場で働くときに、私たちは「人間性」を失わずに仕事することができるのだろうか、というところです。「身を粉にして働く」「心身がボロボロになるまで働く」というのは決して美徳ではありません。ベルトコンベアの前で人間性を押し殺し、機械のように働くような働き方は、人間の本当の働き方とは程遠いのです。私たちは、畑というのが「生産現場=工場」であったとしても、笑顔で生き生きと働くべきだと思います。ときどきお邪魔する北村農園は私にとってはそういう職場なのです。

bookmark_border雄花と雌花がまだわからない。

4日ほど酒田に行っていました。帰ってきて久々に「真ん中の畑」へ向かうと、へちまの花がいくつも咲いていました。ぽとりと地面に落ちてしまっていたものもいくつかありました。この前読んだ本には、雄花と雌花があって、それを受粉させてやることで実が成るというようなことが書いてあったので、どれどれと思って見てみましたが、どれも雄花に見えて、雌花がどれなのかわかりませんでした。なので今日はとりあえず、花には手を触れず、根元にちょっと肥料を足して、あとはちょっとだけ土寄せして、連日30度を超えてカラカラになった土に水やりをして終了しました。

へちまは、ちゃんと実を成してくれるのだろうか?

私は心配事は、とりあえずそれだけです。