10年前に母がつくったという、へちまたわし。

これは私がつくったものではありません。現在77歳になる母が「10年くらい前に私がつくったものよ」と、くれたものです。40半ばにして急にへちまに目覚めた息子に、見せたくなったのでしょう。ありがたいことです。たぶん、親子なだけあって、すこし性質も似ているのでしょう。こういうのを面白がるところ、とか。土や植物いじりが好きなところ、とか。父親のほうは、へちまにはまったく興味を示しませんが。

さて、母のこのへちまたわし。その「色」が気になっています。なぜこんなにも黄色がかっているのでしょうか? ゴールドのようにさえ見えます。今シーズン、私が自分で育てたへちまでつくるたわしはどれも、もっと白い色をしているか、すこしグレーがかったようなくすんだ色をしています。なぜこんな色をにじませているのでしょう。品がいいというか、風格があるように見えます。時間の経過によるものなのでしょうか。まったくわかりません。

色だけでなく、繊維もしっかりしていて、乾かし方も上手で、私がつくるものよりずっと良いもののように思えますね。

お前はまだまだだよ、とこのたわしが語りかけてくるような、そんな気さえしてきます。

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