bookmark_border畑の採れたてトマトで生きていく

畑を借りて作物を育てるチャレンジを始めて早くも3年(もしかしたら4年になるのかもしれない)になりますけど、これまでのところとにかく農作物づくりが下手くそです。ニンニクも、玉ねぎも、ジャガイモも、里芋も、たいていちっちゃいし、生育の勢いも弱い感じで、結果としての収穫量も少ないのです。それに比べて隣の畑の人たちの育てたものはたいてい大きくて豊かで立派です。だからなんだかちょっと情けないような気持ちも多少は感じなくもないのですが、でも、本人は、それほど悲しんでいるというわけでもなく、やはり、「土や栄養によるものが大きいのだろうな」と冷静に思っています。土壌の力を、どうやって豊かなものにできるだろうか、とぼんやりと思い、ゆっくりといい方向に向かっていけたらと思います。

そんななかで、安定した収量をもたらしてくれるのが唯一、トマトです。わたしが育てるのは主にミニトマトや中玉トマトで、苗を買ってくるものもあれば、種から育てるものもあります。摘みとった脇芽から苗を育てることもよくやるので、小さな投資からたくさんの苗を揃えられるのもトマトの魅力です。

トマトは、とても強い作物、という気がします。苗を植えたら、たまに脇芽を摘み取ったり、支柱に紐付けしたりという作業をする程度で、あとは勝手に育って、勝手に実をつけてくれます。炎天下の畑で草刈りをしたり汗を流したりしているときに、トマトの実をひとつプチっと採ってパクッと口に入れるとみずみずしさと甘さがブワッと口に広がります。大地と太陽の恵みそのまま、という気がします。

この日も、赤くなった実を一つ一つ採って行ったら、カゴいっぱいになりました。これは、そのままでも美味しいのですが、わたしは家に持ち帰って、洗って、冷凍します。後日それを解凍して皮をむいて、それを煮込んでトマトソースにします。そのトマトソースを小分けしてまた冷凍します。1年分のトマトソースを作りたいと思っています。